会員活動報告
ZEN-ON-KYO

深谷靖子さん(大阪)

現在、作業所、子育て支援センター、児童デイサービスにて音楽療法をさせていただいています。作業所では重度の身障者15名ほどのグループに1時間セッションをしています。ほとんどの方が寝た状態でセッションを受けられるので、私が利用者さんに近づき、トーンチャイムなどの楽器を耳元で鳴らすようにしています。発語もありませんので、こちらの問いかけに言葉で答えてはもらえませんが、手の動きや眼球の動きなどで判断するようにしています。一番人気のあるプログラムは大きなスカーフを利用者さんの頭上でひらひら動かすことです。毎回季節の歌に合わせてスカーフを動かすようにしています。この作業所では職員の方がとても熱心で、セッションにも協力的に参加してくださるのでありがたく思っています。
 子育て支援センターでは、未就学の発達障がい児とその保護者が約10組ほどセッションを受けられています。まだ障がい受容できていない保護者もおられますので、親へのフォローも兼ねながらリトミックを中心としたセッションをするようにしています。音楽に合わせて子ども達が動き、そして笑顔になり笑い声が聴こえてくると、保護者の方も必然的に表情が穏やかになってきます。お母さんが笑っていると子どもも安心してその場にいられるので、お母さんの様子を見ながらセッションするようにしています。

深谷靖子さんの児童デイサービスの活動履歴はこちら
VOICE1

藤本真理子さん(兵庫)

現在、家族の看病、リハビリを間近に見る機会があり、クライアントとその家族という立場にいながら、音楽療法士としての在り方を考えさせられることになりました。実の家族に対して音楽療法を実践するのは、くじけそうになる時もあります。そのような私自身を助けてくれたのもやはり音楽療法でした。私自身に対して音楽療法を行うことが出来たからです。

 「もっと学ばなくてはならないことがたくさんある」と気づき、今は音楽と色彩の持つ、人の情緒に働きかける力を福祉に役立てられないかと勉強しています。「音色」という言葉があるように、私にとっては音楽という色彩は繋がっているものだからです。音楽療法をはじめ、五感を刺激し心に働きかける「何か」ができればと思っています。

 一つの仕事として音楽療法を実践しているわけではありませんが、MITSで学んだことは今の私の学びの基盤になっていることは間違いありません。どういう形で音楽療法に携わっていきたいのか、様々な経験を通して模索が続いている状態です。
VOICE2

茅原久栄さん(岡山)

老人保健施設で正社員として、音楽療法士として仕事をしており、リハビリ科に所属しています。デイケア:約200人、毎日は50人利用者が来られます。毎日1時間、その日の状況に応じて歌唱します。歌の好きな方が多いです。
 構音障害の方が2人おられて、3~4年前から個別にリハビリしており、現在では言葉も出るようになりました。評価としては、HDS-Rは困難なので、コース立方体組み合わせテストをしています。

入所:2階40人、3階40人(認知症)
毎週2回、火曜日と金曜日に1時間づつ音楽療法をしています。全員には無理ですが、小グループ集団を作り、音楽療法を30分ほどしています。3階の認知症の方にはHDS-R:MCL-Sを継続的にとっており、ここまでは私一人でしています。

その他、仕事の休日の日のスケジュール
・グループホーム:それぞれ月1回づつ(18人)(18人)(18人)
・デイサービス:月1回(35人)、月2回(10人)
・介護予防教室つき:月1回(35人)、月2回(15人) を行っています。その他のところでは、ピアノ伴奏をお願いして2人でしています。

現在は3軒の施設から問い合わせがありますが、行ける状況ではないので、待っていただいています。

上記の施設では、HDS-RもMCL-Sもとれません。表情だけの雰囲気で評価させていただいたり、スタッフの方に様子を聞いております。

 平成22年に日本全国老人保健施設大会がありまして、「認知症高齢者を対象とした音楽療法に関する検討」と題して発表させていただきました。
 4,000人来場、1,500人発表の中の15人に選ばれて最優秀激励賞の表彰をされました。これもMITSで音楽療法士の資格を取得できたおかげで、私は音楽療法士としてみなさんの前で発表できたのです。
ありがとうございます!!
VOICE3

西田紀子さん(大阪)

私は現在音楽療法士としてお仕事をさせていただいています。
 一つは障がい児デイサービスでの音楽教室です。10名から15名の小学低学年から高校生までの男女児童を対象に、1ヶ月に2回の集団セッションをさせていただいています。毎回45分のプログラムを組んでいきますが、参加するメンバーは毎回違うので、計画的な療法というより音楽を通して子ども達がコミニュケーションしたり、言葉や動きの経験を増やしていくという目的でされています。発達段階も様々ですので、どこに焦点を合わせてプログラムを組むかは毎回頭を悩ます課題です。全員が同じように理解し、満足できるようにするのは難しいのですが、できるだけ1回の活動の中で個々が楽しんで活躍できるよう心がけるようにしています。
 こちらの施設には1年半ほど行かせていただいていますが、はじまりの歌や終わりの歌は毎回同じなので、参加している子ども達も見通しを持てるようになっています。毎回1人1人自分の名前を答える歌「あなたのお名前は」の活動では、普段発語の少ないお子さんが突然名前を言えたり、自閉症のお子さんが友達の名前を読んだりと、感激する場面によく出会います。
 最初は警戒して別室にこもっていたお子さんが今ではすっかり毎回参加して盛り上げ役になってくれたり、人と関わるのが苦手なお子さんが音楽に乗って自分から関わろうとする姿を見ると、音楽の持つ力と子どもの持つ可能性は無限だなと、いつも思います。

西田紀子さんの活動履歴続きはこちら
VOICE4

中西克枝さん(兵庫)

いつもあたたかいご指導をいただきありがとうございます。実技の受講も受講もこれからです。
 活動はできておりませんが、市広報を朗読しテープに録音して、視覚障がいのある方へお届けする朗読ボランティアの会に入っています。
 東日本大震災の内容についてお知らせするときは、「幸せ運べるように」復興ソングを聴いていただきました。大変喜んでいただきました。
 活動報告にはなりえませんが会員証をいただきましたのでお伝えいたしました。
 今後も増田会長先生のご指導を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
VOICE5

樋口尚美さん(三重)

◎公民館を中心に、音楽療法を用いた教室を行っております。対象者の方は60代~80代までのお元気な方です。又、市の介護予防教室の一つとして
老人会のイベントの一つとして依頼がある事もあります。
◎老人施設のデイサービスでは、認知の方(70代~90代)を対象に音楽療法教室として行っている。
◎障がいを持ったお子さんとお母様と一緒に、音楽とレクリエーションを合わせた教室を行っている。
VOICE6

佐々木理江子さん(新潟)

個人で音楽療法活動を行っています。箇条書きで報告いたします。
<定期的な活動>
〇2ヶ所のショートステイ施設(同系列の施設)で、認知症患者を含む高齢者を対象として、週に1度30分のセッションを実施している。
〇2ヶ所のカルチャー教室で、童謡歌唱教室を開講し、月にそれぞれ2回づつ実施している。
〇喫茶コーナーのあるケーキ屋さんで、月に1度童謡歌唱教室を実施している。
〇在宅希望の方のお宅を月に1度訪問し、セッションを実施している。

<単発的な活動>
〇市や社会福祉協議会の取り組み「高齢者いきいきサロン」の講師として講師として依頼を受け、1時間ほどのセッションを実施している。
〇PTA活動や子育て支援事業などの分野からの依頼もあり、状況に応じた内容を考案し実施している。
VOICE7

宍戸理恵さん(愛知)

療育施設、高齢者施設での集団セッションを数年行い「個人と音楽療法」ということを多く考えさせられました。計画的にその個人を良い方に導く音楽療法を模索しています。
 現在、自宅音楽教室で個人音楽療法レッスンを行っています。軽度知的障がい児、自閉症(言葉の音楽療法)、右指先マヒ児にリハビリレッスンなどを色々試しながら記録をとり、行っています。どの子にも「素晴らしい音楽」というものへの経験の中で前進している様子も見られています。その子らの人生で音楽がある豊かな人生を送ってもらいたいと思っています。

 介護福祉士養成の専門学校では音楽療法の講義を行っていますが、こちらは学生さんと意見交換もしつつ、人間の尊厳やとりまく施設環境なども話し合いおこなっています。こちらが学ぶことも多いです。

 健常の方へは、演奏活動、教育活動、育児講座を通じ音楽療法的エッセンスを入れながら行っています。
VOICE8

吉森哲さん(北海道)

私は以前学院のHPにも掲載させていただいた、北海道帯広市の小学校を中心に主に「児童領域」での活動を継続しています。
 ここ2年ほどは、従来から伺っていた小学校の特別支援学級だけでなく、その他の「音楽療法」に理解と関心を示していただける小学校や児童施設にもお邪魔するようになり、活動範囲はかなり広まったと考えています。
 ただし、「特別支援学級」という性格上、情報管理の関係で撮影等が制限されている場所が多く、映像としてお送りできないのが残念です。
 その他には、教育委員会つながりで、他町村の教育委員会主催の高齢者学級や、保育士さんの学習会等にも呼んでいただく機会が増えてきています。
 ただ、まだまだ音楽療法自体の知名度がない地域的な状況の中で、少しでもその存在や有用性を理解していただくべく地道な活動を積み上げていくしかないと考え、職域や長年携わっているバンド関係等を中心に「営業活動」も続けているところです。

有森哲さんの活動履歴報告続きはこちら
VOICE9

窪田多恵子さん(京都)

今、施設で音楽療法を2ヶ月に1度位やらせていただいています。私は介護職として施設で高齢者とかかわりを持ちますが、「音楽療法」を考えたのは、たまたまレクレーションの時間をまかされた時でした。歌詞を持ち、キーボードを片手で弾きながら歌を口ずさんだだけなのに、「ありがとう」と言って涙ぐまれた時でした。「こんな事で感謝されるなんて」と思ったことからでした。
 NPO法人を訪ね在籍して、一つの施設を紹介され、認知症高齢者に療法をさせていただいています。健常者と違い高齢で目や体に支障がある方々が職員に付き添われながらフロアに聴きに来られます。「笑って、和んで、良かったと思って過ごしていただきたい」。それを念頭に曲のイメージをふくらませるエピソードや、絵、飾り物等を作って行っています。途中でふと思い起こした表情をされたり、涙されます。終了すると「楽しかった、よみがえった」というお言葉をいただく等、それぞれの方々の表情が少し変わったと感じています。
 今は高齢者になっている方達だけれど、私が子どもの頃何かしか支えられてきたという思いに達し、そのお返しが「音楽療法」を通してできるのではないかと、感じている今日この頃です。
VOICE10

大川睦子さん(大阪)

大川睦子さん(大阪)
 内容に関しては全部書ききれず、一部のクライアントのみの活動内容や様子を簡単に記載しています。施設はレクレーションとして考えていただいている部分が多いがか、回を重ね評価を交換しているうちよい部分を認めていただき、スタッフの方の見方も少しづつ変わってきています。私も計画と実施など一人で行っていることで、スタッフの方の意見アドバイス、援助もとても貴重です。

 クライアントの方々がいかに楽しんでいただきながら活動でき、いきいきとそして喜んでいただき、少しでも生活の役にたてるように、それぞれの方に合わせて内容を試行錯誤しています。
 今回こんな報告の機会をいただき、本当に拙い経験と活動ですが、報告させていただくことで、同じように活動されている方々との勉強の機会が持てるようになり、今後の活動のためになればよいなと思います。

大川睦子さんの活動履歴の続きはこちら

VOICE11

前中郁さん(神奈川)

現在、都内介護付き有料老人ホームにてグループ音楽療法を、横浜にて訪問個別音楽療法を行う。同じく横浜、中山、菊名にて、童謡歌唱教室を主宰。
 NPO法人ハーモニー虹主宰「介護者ができる音楽療法」と題し、講習講師を務める。

・横浜聖ケ丘教育福祉専門学校非常勤講師
・ミュージックインストラクターズ養成学院講師
VOICE12

千足奈緒美さん(兵庫)

現在デイケアセンターのケアワーカーとして仕事をしながら音楽療法を行っています。デイケアはリハビリ中心なので、セッションとしては短い時間しかできていないのが現状です。(主に高齢者対象)

流れとしては
呼吸法~BGMをかけながら、腹式呼吸を意識して
発 声~ヤッホーと山びこを呼ぶ お昼のメニューを思い出していただき、ド~ミくらいまでメニューの名前で発声。笑っていただくなど。
音遊び~キーボードを使って昔の豆腐屋の音、竿竹など音色を工夫して当てていただく(皆さんにとても好評です)会話も弾みます。
懐メロ・歌唱~なるべく模造紙に歌詞を書いて歌っていただきます。利用者の方に毛筆で書いていただいています。その方の生きがいにもなっています。棒体操、パイプを使って365歩のマーチで体操する。
 ケアワーカーをしているので、視力障害がある方、耳が聞こえにくい方、片麻痺の型など、職員の方に協力していただき、歌詞の先読みをしていただいたり、音が聞こえにくい方は前の方の席にしたり配慮していただいています。
 その他、地域の高齢者のつどい(60~70人対象)の音楽療法、知り合いの喫茶店で音楽療法を混じえた歌声喫茶を2ヶ月に1回開催。好評で15~20人毎回集まられます。
私の弾き語りで皆さんにマイクを回してリクエストに応じて演奏して歌っていただいています。(1ドリンクケーキ付き1.000円)
VOICE13

藤本真理子さん(兵庫)

現在、家族の看病、リハビリを間近に見る機会があり、クライアントとその家族という立場にいながら、音楽療法士としての在り方を考えさせられることになりました。実の家族に対して音楽療法を実践するのは、くじけそうになる時もあります。そのような私自身を助けてくれたのもやはり音楽療法でした。私自身に対して音楽療法を行うことが出来たからです。

 「もっと学ばなくてはならないことがたくさんある」と気づき、今は音楽と色彩の持つ、人の情緒に働きかける力を福祉に役立てられないかと勉強しています。「音色」という言葉があるように、私にとっては音楽という色彩は繋がっているものだからです。音楽療法をはじめ、五感を刺激し心に働きかける「何か」ができればと思っています。

 一つの仕事として音楽療法を実践しているわけではありませんが、MITSで学んだことは今の私の学びの基盤になっていることは間違いありません。どういう形で音楽療法に携わっていきたいのか、様々な経験を通して模索が続いている状態です。
VOICE2

藤本真理子さん(兵庫)

現在、家族の看病、リハビリを間近に見る機会があり、クライアントとその家族という立場にいながら、音楽療法士としての在り方を考えさせられることになりました。実の家族に対して音楽療法を実践するのは、くじけそうになる時もあります。そのような私自身を助けてくれたのもやはり音楽療法でした。私自身に対して音楽療法を行うことが出来たからです。

 「もっと学ばなくてはならないことがたくさんある」と気づき、今は音楽と色彩の持つ、人の情緒に働きかける力を福祉に役立てられないかと勉強しています。「音色」という言葉があるように、私にとっては音楽という色彩は繋がっているものだからです。音楽療法をはじめ、五感を刺激し心に働きかける「何か」ができればと思っています。

 一つの仕事として音楽療法を実践しているわけではありませんが、MITSで学んだことは今の私の学びの基盤になっていることは間違いありません。どういう形で音楽療法に携わっていきたいのか、様々な経験を通して模索が続いている状態です。
VOICE2